
女性らしい雰囲気になれるパンストに憧れる。でも選び方も履き方もわからなくて困ってしまう……。
パンストを履いてみたいと思っていても、なかなか挑戦できないでいる“男の娘”は、意外と多いんじゃないですか?
パンティストッキング、略してパンスト。
または、ストッキングとも呼ばれる、薄くて透け感があるナイロン製の靴下。男性だと履く機会がないからこそ、女性らしさの象徴であるパンストに憧れますよね。
だけど、パンストの値段や色の選び方、履き方って謎だらけで分からないですよね。男性だったら身近に無いものなので当たり前なんです。
ボクの女友達ですら、パンストに苦労している子は少なくありません。
でも、大丈夫!選び方や履き方のコツさえ押さえておけば、パンストは男の娘でも簡単に履きこなすことができるアイテムです。



自分にピッタリなパンストをきちんと履きこなせると、女性らしい美しさがぐっと上がりますよ。
結論から言えば、パンストの選び方と履き方のコツは「定価500円ぐらいの自然な色味のパンスト」を「脚にフィットするように丁寧に履く」ことです。


今回の記事では、実際に女装でパンストを履いているボクが、選び方や履き方のコツを解説していきながら、初めてでも美しく履きこなすポイントをご紹介していきたいと思います。
コツさえつかめば、初心者でも簡単に履けるので安心してくださいね。
パンストとは?
そもそも、「パンスト」がどんなものか知っていますか?
美しく履きこなすためには、まず、パンストというものがどんなアイテムなのか知っておくことが必要です。特徴をしっかり把握しておけば、選び方や履き方のコツも理解しやすくなりますよ。
パンストとは、パンティストッキングの略です。女性の間では、パンストよりもストッキングと呼ばれることの方が多いです。
その名の通り、パンティ部分(ショーツ部分)とストッキング部分が繋がって一体になっています。


ナイロンやポリウレタンといった化学繊維で作られているため、伸縮性があり、脚にぴったりと密着するデザインになってるんです。
初めてパンストを履く時は、その小ささと伸びの良さに、多分驚くことになると思います。実物のパンストは、女性でも履くのが難しいように感じるほど小さいですが、引っ張ってみると5倍ぐらいは伸びる優秀な代物。
他の洋服と違って、レディースサイズでも無理なく履けるので、男性でも安心して試してみることができますよ。
男の娘にとってのパンストの効果
男の娘でも無理なく履けるからといっても、女装をする時、パンストが本当に必要なのか疑問に思っている人もいるのではないかと思います。



クオリティの高い男の娘を目指す人にはオススメします!
特に、膝がよく見えるミニスカートを履く時には、素足はお勧めできないから。
男性の膝はゴツゴツしているため、自分が思っているよりも男らしさを目立たせてしまいます。女装の違和感を無くして自然な女の子になりきるためには、パンストで膝の硬さをカバーすることが必要です。
パンストを履くと、一気に女性らしさが上がります。
普段、男性はパンストを履かないので、それだけで女性らしいアイテムだと感じられるかもしれません。ですが、それ以外にもパンストが女性らしさを上げる3つの理由があります。
①肌の色を整える
パンストは、肌に薄く均一にかぶさります。そのため、肌の赤みやくすみ等の色ムラを自然にカバーしてくれます。
女装をする時、メイクで顔にファンデーションを塗ったりしますよね。パンストは、脚に塗るファンデーションのようなイメージです。
全体的に脚の色を綺麗に見せる効果があります。
②ムダ毛と毛穴を目立たなくする
パンストはナイロンやポリウレタンといった伸縮性のある素材で作られているため、脚にぴったりとフィットします。そのため、ムダ毛があっても生地が毛を押さえてくれるので、目立たなくなります。
例えるなら、ムダ毛に薄いラップを巻くようなイメージです。毛がふわっと浮かないので、表面がなめらかに見えるようになります。
また、パンストの繊維は、光を反射して分散する性質があります。そのため、毛穴のような肌の細かい凸凹がソフトにぼかされ、影や色の濃さを目立ちにくくしてくれるんです。
物理的に覆って視覚的にぼかすことで、ムダ毛や毛穴を隠すことができます。
③脚のラインが綺麗に見える
パンストは伸縮性の高さから、脚のゴツゴツした感じを包み込み、ラインを柔らかく整えて見せてくれます。
脚の筋の硬さが気になっている人でも、パンストを履くと良い感じにぼかすことができ、スラっとしたラインに仕上げてくれるんです。
また、繊維が光を反射するので、表面に自然なツヤが出ます。そして、このツヤがハイライトの効果を生み出してくれ、脚に美しい立体感を演出してくれます。
柔らかく立体的なラインは、女性らしさの源です。
男の娘のパンストの選び方
パンストの嬉しい効果を知って、すぐにでも試してみたくなったのではないでしょうか。
男の娘にとって、パンストは女性らしさを上げてくれる心強いアイテムです。ぜひ、みなさんにも試してもらいたいと思います。
とはいえ、種類が多すぎて決めるのが難しいですよね。



ボクも最初は分からなさすぎて失敗もしました……
ここからは、実際に女装でパンストを履いているボクの経験談を交えながら、選び方のポイントを書いていきますね。
パンスト選びのポイントは、以下の5点です。
- 色
- デニール
- 丈
- サイズ
- 価格帯
順番に説明していきます。
①色
パンストには「ピュアベージュ」や「ナチュラルベージュ」、「ブラック」等、たくさんの色があります。
メーカーによって色の呼び方も違ってきますが、製造されているものを細かく分類すると30種類以上のカラーがあると言われています。
男の娘がパンストの色を選ぶ時のコツはズバリ!「ナチュラル系」のカラー!
美白に憧れるように、色が白に近いほど履いた時に肌を綺麗に見せてくれると思ってしまいがちですが、自分の肌色からかけ離れたカラーは不自然な仕上がりになってしまうので要注意。
一般的に、男性は女性よりも肌色が濃いため、「ピュアベージュ」のような明るすぎる色ではなく、「ナチュラルベージュ」といった自然な色がオススメです。


また、パンストには色の濃さの違いだけではなく、赤味が強めのものと黄味が強めのものの違いもあります。
パッケージの裏や商品紹介ページに色味の特徴が書かれているので、赤味・黄味のうち、自分の肌色に近い方の色を選んでください。
自分の肌が赤味か黄味かどちら寄りか判断できない人は、顔の横に白い紙をあてて肌がどう見えるか観察すれば分かりやすくなります。
肌がピンクっぽく見えれば赤味寄り、黄色っぽく見えたら黄味寄りのパンストが適しています。



白い紙を顔の横にあてても肌の色味がイマイチよく分からない人は、赤と黄色の中間色を選べば、違和感なく履きこなせますよ。
肌の色味に関係なく、ブラックのパンストもオススメです。
肌色に近いカラーのものより、ムダ毛や毛穴のカバー力が高いけれど、ほどよい透け感がセクシーさを演出してくれ、初心者でも履きこなしやすい色味になっています。
②デニール
パンストにはデニールと呼ばれる単位があります。
デニールとは、一言でいうと、パンストの厚さや透け感を表す単位のことを指します。
デニールは、もともと糸の太さを表す単位です。数字が大きくなるほど、生地が厚く、透けにくいしっかりした作りになります。
パンストと同じ形でも、デニールが60以上あるものはタイツと呼ばれ、透け感もほとんどありません。
冬なんかは防寒対策でタイツが便利ですが、生地が厚い分、色っぽさやラインの美しさは少なくなってしまうので、少しもったいない印象です。
パンストと呼ばれるデザインは、一般的にデニールが10~30程度の薄めのものです。
とはいえ、あまり生地が薄いと脚のムダ毛や毛穴、色ムラをカバーする力が弱くなるし、破れやすくもなるので使い勝手が悪くなってしまいます。
ボクの経験からも、20~30デニールぐらいが履きこなしやすくてオススメですよ。



透け感とカバー力の調和がポイントです!
③丈
パンストにはショーツ部分と繋がっていない、短い丈のタイプもあることはご存知でしょうか。
「ショートストッキング」と呼ばれ、足首を覆うぐらいの短い丈のものもあれば、ハイソックスぐらいの膝下丈のものや、膝上まで届くぐらい長めの丈のものもあります。


ショートストッキングは、長めのスカートや、足首が見えるぐらいのクロップド丈のズボンを着用する際に履く女性が多いです。
一般的なパンストはショーツを覆う長い丈なので、窮屈さを感じることもありますが、ショート丈なら肌を覆う部分が少なくなるため、嫌悪感を軽減することができます。
肌が露出する部分だけカバーできるショートストッキングは、楽に履くことができますよ。
とはいえ、窮屈さが軽減されるということは、その分フィット感が少なくなるということです。ボクも膝下ぐらいのショート丈を試してみたこともありますが、正直なところ、普通のパンストにような美しさは出せませんでした。
女の子は窮屈な思いをしてパンストを履き、綺麗な脚を手に入れています。
そう思うと、ショーツ部分まで繋がっているパンストを履く方が、より女性らしさに近づけるとワクワクドキドキしてきませんか。
ボクは断然、一般的な丈のパンスト推しです。
④サイズ
パンストのサイズは、基本的に「身長 × ヒップサイズ」で分かれています。
パンストは伸縮性に優れた素材でできているので、多少の誤差があってもピッタリ履きこなすことができるので安心してください。洋服よりもざっくりとしたサイズ感で大丈夫です。
下の表を参考にしてください。どのサイズを買えばいいかが分かりやすいと思います。
サイズ | 身長の目安 | ヒップの目安 |
---|---|---|
M〜L | 約150〜165cm | 約85〜98cm |
L〜LL | 約155〜170cm | 約90〜103cm |
LL〜3L | 約160〜175cm | 約95〜108cm |
3L〜4L | 約165〜180cm以上 | 約100〜115cm以上 |
パンストのサイズ表記は、少し変わっています。洋服などのように、「M・L・LL」の表記ではなく、「M〜L・L〜LL」と幅をもって書かれていることが一般的です。
ドラッグストアやスーパー等、身近なお店によく置いてあるのが、M〜LとL~LLサイズです。170cm以上の日本人女性は多くないので、需要も少なくて取り扱っていないのだと思います。



自分は少し体が大きいから、L~LLサイズでも履けるか心配…。



大丈夫です!Amazonや楽天市場などのネットショップには、LL〜3Lサイズ以上も取り扱っているお店がたくさんありますよ。
「ストッキング 3L」「ストッキング 大きいサイズ」などの用語で検索してみてください。いろいろな商品が出てくるので、見ていて面白いですよ。
商品名は「パンスト」ではなく、「ストッキング」と表記されていることが圧倒的に多いです。女性はパンストと呼ぶ人がほとんどいないので、彼女たちにあわせた呼び方が商品名になっています。


ちなみにボクは、身長が170cmほどの標準体型男子ですが、L〜LLサイズでもLL〜3Lサイズでも問題なく履くことができます。
伸縮性があるので、多少サイズがずれていても大丈夫です。
⑤価格帯
パンストの価格帯も様々です。
百均で買えるような安価なものもあれば、一足で数千円もするような高価なものまであります。
価格に比例して品質が良いのは言うまでもありませんが、ぶっちゃけ、一定の価格ラインをクリアしていれば、そこまで高いお金を出してまで買う必要はないというのが、色々な価格帯のパンストを試したボクの考えです。
履き心地に満足できるパンストの価格ラインは「定価500円」。
定価500円ぐらいのものは、脚にフィットして美しい線にしてくれるし、ムダ毛や毛穴、色ムラも綺麗にカバーしてくれます。破けにくいので、繰り返し履くこともできますよ。
もっと高価なものは確かにクオリティも高いけど、値段にあった満足感が得られない、というのが正直なところ。
逆に、百均で買えるような安価なものは、履き心地がイマイチなだけではなく、破けやすくてダメになりやすいので、何度も買い替える必要が出てきてしまいます。まさに、「安物買いの銭失い」ですね。
パンストがどんなものか試してみたいという時には、百均で買ってもいいかもしれません。
ですが、せっかくなら美しく履いてみたいという男の娘には、500円払ってしっかりした製品を購入することをお勧めします。



ボクのまわりの女の子たちも、500円ぐらいのパンストを愛用している子が多いです。コスパが最高なので♪
以下はボクが実際に何種類か試してみて、一番気に入ったパンスト、グンゼの「SABURINA(サブリナ)」です。


丈夫で伝線しにくく、ほどよい締めつけ感が綺麗な脚のラインを演出してくれます。色味も赤と黄色の中間なので、人を選ばず素肌に馴染む色合いになっています。
3足セット版では、Amazonの評価は星4.4!レビューからも、ユーザーが商品に満足している様子が伝わってきます。
1足から気軽に購入できるので、是非試してみてください♡
男の娘がパンストを履くための下準備
自分にあったパンストの選び方が分かったと思うので、実際の履き方を書いていきたいところです…が、まだ大切なことが残っています。
パンストを履くための下準備です。
ぶっちゃけ、ただパンストを履くだけなら、これから説明する下準備をしなくてもできます。ですが、仕上がりの完成度に雲泥の差が出る大切なポイントなので、女性らしさをアップさせたい男の娘は必須です。
下準備に必要なのは2点。「①ムダ毛の処理をする」ことと「②手足の爪を短くする」ことです。
順番に説明していきますね。
①ムダ毛の処理をする
パンストの魅力は程よい透け感です。
ですが、この魅力的な透け感があるせいで、脚に生えているムダ毛がどうしても目立ってしまいます。素足の時よりは目立ちにくくなっているのもの、ムダ毛は女性らしさの天敵になります。
女の子ですら、ムダ毛を処理していない状態でパンストを履くと、もじゃもじゃ見えるすね毛に嫌気がさすみたい。一般的に女の子より毛深い男の娘なら、なおさらムダ毛の処理はしっかりする必要があることは分かるかと思います。
カミソリや除毛クリーム、シェーバーなどで処理しておくと、パンスト姿の完成度が格段にアップしますよ。



ボクは、お値段お手頃で簡単にムダ毛を処理できるパナソニックのフェリエを愛用しています!カミソリより肌荒れも少ないのでオススメです♡


「男なのにすね毛を剃るのはちょっと……」という人もいるかと思います。そんな人は、ムダ毛が目立たない黒いパンストを選ぶのもひとつの手段です。
②手足の爪を短くする
パンストはとても繊細です。
知らない間に伝線していて、美しさが台無しになっていた…なんて悲しいことも少なくなかったり。構造上、破れやすいのは仕方がないのかもしれません。
とはいえ、伝線しないように気をつけることはできます。
手足の爪が伸びていると、より破れやすくなります。破れの原因に繋がる手足の爪は短く整えておき、伝線してしまう要因を少なくしておきましょう。
ネイルをしていて、手の爪を短くしたくない時は、無理にする必要はありません。足の爪だけ短く整えておいてくださいね。
男の娘のパンストの履き方
パンストを履く下準備が終わったら、いよいよ本番。
間違った履き方は美しさを無くし、すぐに伝線してしまう原因にも繋がります。せっかくの憧れのパンストなので、正しく履いて女装の魅力を上げちゃいましょう!



コツさえつかめば難しいことはないので、安心して読んでくださいね。
パンストは靴下のように一気に履くのではなく、ゆっくりと少しずつ履いていくことがポイントです!
基本的な履き方の手順:
- パンストのウエスト部分からつま先までを、両手で集める。
- 片足ずつ、つま先からかかとまでぴったり合わせて履く。
- 膝まで少しずつと伸ばしながら、しっかり引き上げていく。
- 両足のストッキングを交互に引き上げていき、均一に伸ばす。
- 股下を合わせて、ヒップに添うように引き上げる。
- 両手で足先から股下までをしっかりとなぞって、たるみをなくす。


(引用:Cross Dressor)
慣れないうちは、椅子に座りながらパンストを履くのがオススメです。
立ちながらだと、バランスを崩してよろけてしまうリスクもあるので、椅子に座りながらの姿勢が、より安定して履きやすくするポイントです。
男の娘がパンストを履くコツは?まとめ
男の娘がパンストを履きこなしたい時、ピッタリなのが「定価500円ぐらいの自然な色味のパンスト」。
自分の肌色とかけ離れている、明るすぎるカラーを履こうとすると、浮いてしまって不自然な仕上がりになってしまうので、自然な色味を選ぶのが、完成度の高い女装への第一歩です。
また、ほどよい透け感で女性らしさを演出するためには、生地の厚さが20~30デニールぐらいのものを選ぶのがよいと思います。
パンストを履く時は、ムダ毛の処理を忘れないでくださいね。
すね毛をそのままにして履いてしまうと、パンストに覆われていてもムダ毛が目立ってしまい、残念な仕上がりになってしまいます。ムダ毛が処理できない人は、ムダ毛が目立ちにくい黒を選ぶのもありです。
パンストを履くときのポイントは「ゆっくりと少しずつ」です。
女性らしさに焦りは禁物。手足の爪を短く切っておき、伝線しないように丁寧に履いていってください。
パンストは綺麗に綺麗に履きこなすと一気に女性らしさが上がります。この記事を参考に、美しいパンスト姿に挑戦してもらえたら幸いです♡





男の娘だからこそ試せるアイテムなので、身につけると気分がグンと上がりますよ!
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